街で最も古い築125年の民家を訪ねてみた

今週は得に目立ったイベントもなく、雨も降ってるし資格試験の勉強はあるしなので先週の出来事を。


「なんでも街で最も古い、125年前に建てられた民家がすぐ近所にあるらしい」
これは行ってみなければ!と日曜日に訪問してみました。


Marr一家という、元をたどるとスコットランドから来た家系が住んでいたそうです。
この千円札の人みたいなのが親父です。


いや・・?そんな古くは見えないぞ?

この家は先住民とのバトルがあったときに病院として使われたそうで、そういった歴史的価値からか非常に良くメンテされています。おそらくペンキの塗り替えなどまめにやっているのでしょう。・・・それにしても家ってそんなに長持ちするのか?
中には数人のガイドさんがいて、施設の説明をしてくれます。ドリンクとお菓子あり。しかも入場料無料。


家の中は普通の民家と同じ感じで、ただ調度品などはすべて当時のままになっています。


風呂。はっきり言って、移動式であることを除けばウチの風呂とあんま変わんない。最近知ったのですがシロメのアパートは築60年でした・・・。「お前んとこ水道のシステムがすっごい古いから、飲んで病気になったらごめんね」って市から手紙が来て知りました。


レコード。やはり昔のレコードは筒状だったみたいですね。
Edison Amberola Xというモデルで、1913年に30ドルで購入されたそうです。


当時の寝室。この宝箱がたまらん。これ絶対水のはごろもとか入ってたな。あと水鏡の盾とか。


手鏡、ランプ、裁縫道具。金属の手鏡は裏に細かい模様が刻まれて大変美しい。



裏庭に通じる部屋は壁なども当時の再現。いろんな小道具がありました。


当時の壁。漆喰みたいなもの?木の枝を並べて、その上から塗っているようです。隙間をつくることで断熱効果が増すんでしょうかね。「動物の毛が混入しているのは何故でしょうか?」というクイズが書かれています。泥が剥がれ落ちるのを防ぐためのようです。


今回一番驚いたアイテムがこれ。

何のマシーンか分からなかったので案内の人に聞いて見たところ、アイスクリームを作る道具なんだそうな。
鉄の筒の中にクリームを、外側にアイスを入れてハンドルを回すのだそうです。当時は冷蔵庫なんて無いわけで、冬の間に切り出した氷を地下室に保存しておいて、それを夏の間に使うのだとか。

そんな昔からアイスとか食ってたのかよ・・・。ちょっと日本人の感覚からすると贅沢な感じが・・。お前らはもっときゅうりとか食え!井戸水で冷やして食え!


これも何だか分かりませんよね。これは洋服絞り器。洗濯の後、手で絞るより楽で効率的って事だそうです。そんな古そうに見えません。


当時は壁を保護するために新聞を貼り付けたんだそうです。


掃除機ですよ皆さん。こいつら100年前から掃除機使ってやがったのか!



病院として使われていた時の小道具も少しあります。


当時のナース服だよ!マニアのみんな寄っといで!・・何かナースっぽく無い・・・。どちらかというとメイド服のような・・・。むしろマニアウケするか?!わたくしはナース服は白、もしくは歯医者さんのピンクのが好きです。


兵士用のベッドと多分・・しびん?


木と皮でできたトランク。かっこえぇ。おそらく医者の使う道具が入ってたんでしょうね。



非常にこぢんまりとした一見普通の民家ですが、なかなかどうして興味深い所でした。おそらくはボランティアと思われる人たちのガイドっぷり、いろんな古い資料のなかから貴重な情報を掘り起こす努力など、大変関心しました。
Marrさん一家の子孫は今でも生きており、なんでも隣町に安住の地を得たとか。連綿と続く一家の冒険の歴史は今後も綴られていくことでしょう。