そうめんと小豆島

シロメは10代の頃、バイクにテントと寝袋を積んではあちこち旅に出かけてました。すべての都道府県、とは言いませんがずいぶんあちこちに・・・。にもかかわらず、若い頃は「○○に行った」という結果が全てで、実際どこに行っても落ち着いて見てまわった事はありません。何かに焦っていたんでしょう。何か、移動し続けていないと不安でしょうがなかったんです。

今日はその思い出の中で、小豆島に旅をした時のお話を。

小豆島は瀬戸内海に浮かぶ小さな島です。車で一周すると2時間ぐらいの本当に小島ですが、二十四の瞳の舞台があったり、醤油工場やオリーブ畑、四方指というその名の通り四方が見渡せる展望台(ものっそい景色がいい)があったりと、意外とあなどれない観光地です。
シロメが小豆島を訪れたときは春先。地図に載っているキャンプ場を複数当たってみたのですが、シーズンオフでどこも閉まっていました。仕方がないので日暮れ前に海岸にテントを建て、コンロとアルミ鍋でご飯を炊きました。夕飯の準備をしていると、近所のおじさんがやって来ました。自分は九州から来てこうやってバイクで旅をしている、というような世間話を少ししたでしょうか。今思えば、バイクの奴が自分の家の前で何かあやしげな事をしていれば、そりゃあ不安になります。失礼にならないように様子を伺いに来たのかもしれませんが、当時の僕にはそんな事を考える頭も無く。

世間話はそれで終わり、僕は夕食を済ませて片付けをしていたのですが、そのおじさんがまたやって来て「ウチの風呂に入っていけ」と。温泉や銭湯も無かったその時代の小豆島、その晩はありがたく暖かいお風呂に入れさせて頂き、風呂の後は家族(4人)の皆さんと、あれこれと世間話をしました。自分は学生なんだけど今年留年してしまったとか、奥さんは四国から嫁に来て、はじめの年は波の音で夜眠れなかったとか。高校生になると船で通学するとか。翌朝また朝食までご馳走になり、住所を交換して、しばしお礼を言った後で島を離れました。その後色々旅をしましたが、小豆島は一番心に残っている場所のひとつです。

それからというもの、決まって初夏になるとそうめんが送られて来るようになりました(本来何か贈るべきはこっち)。これは数年続いたと思います。よく考えたらキチンとお礼をしてなかったなぁ・・・と思って春に地元で獲れたベリージャムを送っておきました。


すると、律儀にもはるばるカナダまで、そうめんが送られて来ました。



国際郵便で一箱(3kg)。送料3000円ですよwww こんな恩知らずにそうめん送る為に3000円てwww 嬉しくてちょっと泣きましたwww

瀬戸内海の、小さな島の素朴で暖かい家族。今日も波の音と共に生きているのでしょうか。おじさんお元気ですか。またいつかお邪魔させてください。今度は手土産持っていきます。
・・・・というながーーーい前置きを踏まえつつ、今日の日記で聞きたいことは


「めんつゆってどうやって作るの?」


醤油に何か混ぜればできる?誰か教えて?

あと余談ですが、紛失したと思っていたオーロラ画像の元データが見つかりました。お好きな方は画像クリックでアルバムに飛んでくださいまし。