身の毛もよだつゴーストタウンを尋ねたけどアルパカにも出会った

この所ネタ不足で悩んでいましてね、「何か面白いものねぇかなぁ・・」とネットをぶらぶらしていたんです。したら「北米のゴーストタウン一覧」なんていう面白いものを見つけましてね。「これひょっとしてウチの近所にもあるんじゃね?」と探してみたらありました!ウチから車で行ける範囲にゴーストタウンが!

色々チョイスはあったんですが、その打ち捨てられっぷり、車でのアクセスを考慮して今回はInsingerという町に行ってみることにしました。シロメの住んでる所から250kmぐらい離れています。



大きな地図で見る
http://www.ghosttownpix.com/sask/towns/insinger.shtml


現地へ行く途中、いい感じの北米の田舎の駅舎(跡)があったのでパシャっと。


貨物列車も停まっていました。例の書体の落書きがあちこちにあります。


かわぇえ!がちょうさんがずらーーっと一列に並んでる!
畑は一面黄色や紫になってます。夏です。


いよいよゴーストタウンに突入!古い橋ですね。周囲の枯れ木がいい雰囲気を出しています。1931と書かれているのは作られた年でしょうか。

---最初にこの地域に定住者が現れたのは19世紀後半の事だそうです。初期の頃は地面に1m程度の穴を掘り、上に木の枝や草をかぶせて住んでいたそうです(マジで??)彼らが祖国から持ってきたものはナイフ、木のスプーン、ハンマー、斧など。明かりと暖をとるために暖炉を作り、小麦は石臼で挽いていたとか。家具は全て手作りで、藁のベッド、椅子はベンチを使っていたそうです。---


---最初の定住者は1891年。Fredrik Robert Insingerさんで、この町の名前にもなっています。---
(写真は畑の中に建っている完全に傾いた廃屋。かなりヤバイ角度になってます。家までの小路が見当たらない。草に被われてしまったのか)


---その後ウクライナから多くの移民がやって来て、最初の学校が建てられたのは1898年の事だそうです。---
(今残っている学校。かなり樹木に被われています。1998年に同窓会をやりました、と書いてある)



---もっとも近いYorktonの市場までは68km。買った荷物を背負って帰ってくるのは普通の事でした。1903年には最初のお店が出来たそうです。---
(この建物は、お店だったんじゃないだろうか)


---その後人口は最大で100人にまでなり、一時はホテルやカフェもありました。しかし大都市に移り住む人々が増え、1979年までに人口は25人に。1999年には、民家以外は自治体と郵便局だけになり、人口は20人以下になりました。---



(左の家はアンコールワット状態。そして右の家。これは出る!出る感じの家だ!)

しかし、ゴーストタウンと言っても実は何世帯か人は住んでおり、郵便局もありました。ちっ・・・「ある日突然数百人規模で人が居なくなった」みたいなのを想像してたのに・・・。


この家、樹と同化しかかってる・・・。
どんなに恐ろしい武器を持っても、たくさんの可哀想なロボットたちを操れても、土から離れては生きられないのよ!


左の家はそもそも道路に面してないですねぇ。草が生えてそうなったんでしょうか。不思議な位置に建っています。
右の家はちょっとドアが開いてる!いやぁあああ!
個人的には人が居ないことよりも、近所の農家の人が「ここは私有地だ!」ってショットガン持って出てくる事の方が恐怖でした。


そんなワケで1時間ほどあちこちで写真を撮り、Insingerの町を離れることにしました。
「次回はもう少し強烈なゴーストタウンに行ってみたいなぁ」そう思いながら帰途を急いでいたわけですが・・・。


あれ?あなた方は・・・アルパカさんじゃぁございませんか??
早速日曜日で休んでる農家を叩き起こして写真を撮らせてもらいました。


アルパカ「何かくれるの!?」「大丈夫なの!?」「BB弾じゃない!?」「何してるの?」「何くれるの?」
シロメ「あぁ、写真撮るだけだから大丈夫だよ」
アルパカ 「そうかぁ!」「僕たちアルパカだから!」「アルパカだからメメッメーだから!」「メメッメーだよね」「有蹄類だもんね」「わからないよね」「何してるの?」「写真らしいよ」「僕ももらえるの?」

毛が刈られていたのは残念でした。ついこないだ刈ったらしいです。農家の奥様が手編みでセーターなどを作ったりするとか。


鳴き声は羊に似ています。右の奴は何か悪いもんでも食ったのか終始「オ゛ェ゛エ゛エ゛エ゛」と鳴いていて、農家のじいちゃんが心配してました。


オスは勝手にアレしないように、完全に隔離されたエリアにいました。

「女ッ!女か?女なのか??」

彼らの寿命は25年ほどなのだそうです。はるばるペルーから連れてこられた彼ら、カナダの冬は大丈夫なんでしょうか。


今回は意外と収穫の多かった一日でございました。最後はお花畑で締めさせて頂きたいと思います。