隣の州でたくましいゴーストタウンを見た

先日小豆島の方から頂いたそうめん(手延べ天日干し)ですが、麺つゆを作ったり味噌汁に入れたりして2日に1回ペースで食べています。もうとりこです。
そこいらで買えるそうめんとはコシも風味も違う。どうだうらやましいだろバーカバーカと日本の方角に向かって叫んでみましたが、結局さびしくなって独り泣き崩れました。おいしいおそばが食べたいです。


今週末は外出する気力があまり沸かなかったのですが、3連休なので「こりゃ無駄にできん!」とお隣の州にあるRowleyというゴーストタウンを尋ねてみました。カルガリーの近くですね。



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前回の爬虫類ワールド訪問の時に同じ道を通ってスピード違反で捕まったのであんまり通りたくない・・・。今回は慎重に運転しました。



途中、トイレを借りようとガソリンスタンドに立ち寄って、タダでトイレ使うのも何だからと、コーヒーを買うことにしたのですが・・・


シロメ:「すみません、このコーヒーください。」

店員:「そいつは無料だ。」

シロメ:「えっ、何で?」(ここに$1.39って書いてあるんだけど・・)

店員:「それは俺がナイスガイだからだ。」

シロメ:「・・・じゃあこのミネラルウォーターもください。」(お前レジ打つのがめんどいだけじゃねぇか?)

店員:「そいつは2ドルちょうどだ。」(バーコードスキャンも、レジ打ちもせずに)

シロメ:「・・・」(やっぱりそうか・・)


結局コーヒーはタダで頂きました。



目的地のゴーストタウンへのアクセスに、道が2通りあってどちらに行こうか迷っていた所、山から神様が降りてきて「近い方を行くのじゃ・・」と仰られたので、五体投地してお礼申し上げその道を選んだ所、10km近く砂利道を走らされた上に道に迷いました。本当は山なんてありません。
以下道に迷っている状況報告をお送りします。


えっこの道・・・入るんですか?
雨が降ったのか道がぬかるんでいます。シロメのカムリだとハマってしまう危険が!この周囲何kmか家が無さそうなところでハマったら・・・!
いや、行こう。3年間の雪道走行で悪路にはそれなりに慣れている!ここを乗りきれば目的のゴーストタウンだ!


道間違ってました。
ここから正しい道に戻るためさらに10kmの砂利道を走ります。やはりプリンターが無いからとGoogleマップをフリーハンドで写して来たのがマズかったか・・。


そしてようやく到着!町というよりは集落に近い感じです。舗装路も無いエリアにぽつーんとあります。


もともとは駅があり、その駅を中心にしてできた集落だそうです。そのため住民の多くは鉄道関係者。人口は最大で120名ほどだったそうです。


駅舎はこんな感じ。あぁーいいですね。こういう駅映画で見たことがあります。
ツバメの巣がどこかにあって雛でも守っているのか、ツバメ達が執拗にシロメを攻撃します。頭の上5、10センチをかすめて飛んでいく!恐ろしいので写真を撮ってすぐ駅舎から離れました。


ここが町のメインストリート!イイ!かつてここに人々の生活があった、というそういう空気がイイ!


左:ナイアガラドライ。そんなんあったっけ?
右:昔こんなスプライトの瓶がありましたね。


西部劇のような・・。


銀行もあります。
実はこの町、カナダ映画のロケ地として使われたこともあるそうです。


ガラス越しに内部を激写!ここはプールバー+ゲーセンだったようですね。左端にパックマンのゲーム機が写ってる!さっぱり時代が分からん!


町の一番端にある建物。何だろう、こういう廃屋を見たときに感じるこの切ない気持ちは。


内部を激写!家の中には入らなかったけど!撃たれそうだから!


よく見ると家全体がUの字形に歪んでいる。・・・怖い。


天井にもその歪みが現れてる。剥がれ落ちたペンキ跡も怖い。


小屋とメインストリート・・・・あれ?シロメの以外にも車が・・・ある・・・?
どういう事だ?近寄ってみる。建物の中から声が・・・・。その建物に張り紙がッ!



「Rowleyへようこそ!

募金箱に注目!

この町を見て回るのも、キャンプするのも無料だよ!・・・でも募金してくれると嬉しいな!
私たちは地域のボランティアなの。・・・でもサポートしてくれると・・・嬉しいな!

じゃあ楽しんでいってね!」


めっちゃ営業しとるやんけ。ゴーストじゃないやん・・・。と衝撃を受けていたら建物から人が出てきました。「良かったらツアーガイドしてあげるけど、どうする?」というのでご厚意に甘えてさらに町の中を案内してもらいました。

おそらくは中学生ぐらいの女の子ですが、数マイル離れた所から夏の間ボランティアで来ているそうです。各建物の鍵を持っていて、内部まで案内してくれました。

その子の町も田舎なんだろうなぁと思って、学校の生徒数を聞いたらなんと120人!なーんだ結構大きな町じゃん、と思ったら、グレード1からグレード12まで、つまり7才から19才まで(?)で120人の生徒がいる・・・と言う事らしい。小学校から高校まで一つかよ・・・。それなんて尋常小学校。ちなみに先生は総勢6人で、ローテーションで授業しているそうです。


せっかく案内してもらったので、建物内部の写真も。
素敵!素敵すぐるコカコーラ冷蔵庫!昔あったこういうの!あそこの穴に瓶を突っ込んで栓を開けるのです(なんか表現が)。保存状態が大変イイですな。


昔の私書箱だそうです。この鍵のメカっぷりがカッコいい・・・。欲しいコレ。


農家の小屋のうねり感・・・たまんねぇ。


ラクターとサイロ。いい感じで錆びてて素敵。


「ゴーストタウン」のあまりにも観光地化されっぷりにちょっとがっかりもしたシロメでございましたが、小さなガイドさんに丁寧に説明してもらいましたし、色んなものの保存状況も素晴らしかったので良しとしましょう。募金もちょっと多めにしておきました。


3連休チャレンジ企画、まだまだ続きます!